2003年3月9日(日)「しんぶん赤旗」
国連査察団の安保理報告、坂井隆憲衆院議員（自民党を除名処分）の逮捕、深まる大島理森農水相の疑惑などイラク情勢や「政治とカネ」の問題が焦点です。十日には参院決算委員会で総括質疑、十一日午前には参院予算委員会で「政治とカネ」の集中審議が行われます。いずれも小泉純一郎首相が出席します。
いっせい地方選挙を目前に政府・与党から「打撃だ」（小泉首相）との声があがる坂井議員逮捕。野党側は週明けに衆院に議員辞職勧告決議案を提出し、労働政務次官を務めた坂井議員がどのように労働行政をゆがめたかの疑惑解明も追及する構えです。与党は辞職で幕引きを図る立場です。
大島農水相疑惑では、十日の週に衆院予算委員会で複数の参考人を招致しての質疑を行うことを与野党で合意しています。
しかし、与党側は「秘書はダメ」などうやむやな態度で、参考人質疑をめぐり与野党の攻防が激しくなります。
四月実施を前に医療費三割負担をめぐる問題も焦点です。
二〇〇三年度予算案の審議が参院予算委員会に移ったもとで、野党は週明けの早い段階で参院に三割負担凍結法案を提出、イラク問題、三割負担問題などの集中審議を求めています。すでに提出されている衆院では与党の妨害で、いまだに委員会に付託されていません。一方で与党は、十一日にも衆院本会議を開き、年金給付削減法案を審議入りする日程を提案しています。
重要法案の委員会審議も始まります。十一日には道路、港湾など各分野の公共事業の長期計画を統合する「社会資本整備重点計画法案」の参考人質疑が衆院国土交通委員会で、十二日には衆院経済産業委員会で産業再生機構法案の質疑が行われます。十二日には参院憲法調査会、十三日には衆院憲法調査会の小委員会が開かれます。
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