2003年3月8日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は七日午後、自民党の坂井隆憲衆院議員の逮捕許諾請求が本会議で可決された感想を記者団に求められ、「『政治とカネ』をめぐる国会議員の逮捕は、昨年も鈴木宗男議員によっておこり、今年も続けておこった。自民党の腐敗体質、腐敗構造が骨の髄まで深刻だということを示している。この根源には“企業献金をもらって何が悪い”という企業献金合理化論があるわけで、ここまでメスをずばり入れないといけない」とのべました。
そのうえで、「逮捕自体は当然だが、これでこの問題の幕引きとはいかない。労働行政がどのようにゆがめられたかの真相究明、国会としての坂井議員の議員辞職勧告は当然だ」と強調。真相究明には、坂井議員に巨額のヤミ献金を送った人材派遣会社責任者の国会招致が必要であり、坂井議員と逮捕された秘書には出張尋問という形での証人喚問もできるとのべ、あらゆる手だてを尽くした真相究明を求めました。
「政治とカネ」をめぐる今後のとりくみについて志位氏は、一つひとつの問題の究明を行うとともに、「根っこにある企業献金の問題、少なくとも公共事業受注企業からの献金の問題はまったなしで避けて通れない問題としてとりくむ必要がある」とのべました。