2003年3月7日(金)「しんぶん赤旗」
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筆坂氏は、大島理森農水相が二〇〇〇年の総選挙前後に公共事業受注企業六社から総額千七百万円の献金を受け取っている事実を示し、公選法違反の重大な疑いがあると追及しました。
公選法では国や自治体と請負契約を結んだ企業からの選挙に関する献金は「特定寄付」にあたるとして禁止。熊谷組の献金が問われた二月の福井地裁判決は、選挙との時間的関係と定期的・反復的かどうかを特定寄付の判断基準にあげました。
筆坂氏は、この基準に照らせば、大島氏の献金は公示日前後に集中しているうえ、定期的・反復的でもないと指摘し「選挙献金であることは明白だ」とのべました。大島氏は「違反だと断定している」などと声を荒らげたものの「政治資金として適切に処理している」と繰り返すだけ。
筆坂氏は「そんな言い分が通るなら大変なザル法になる。疑惑が噴出している人をいつまで閣僚においておくのか。総理自らただすべきだ」とのべました。