2003年3月4日(火)「しんぶん赤旗」
大島理森農林水産相が、想定問答を衆院法制局に作らせた問題について論議する衆院議院運営委員会が、三日午後開かれました。衆院法制局の窪田勝弘局長、郡山芳一次長に対し各党が質問。日本共産党からは児玉健次議員が立ちました。
窪田局長は、「想定問答」のペーパーを、法制局が作成したものであることは認めながらも、依頼者である大島氏の「応諾」がなければ、その内容については明らかにできないと答弁。
児玉氏がペーパーの一部を読み上げ、「大島氏の疑惑追及を逃れるための見事な問答集になっている」と追及すると、郡山次長は「問答集として作ったわけではなく、そういう(問答)形式が(大島氏に)理解いただきやすいだろうと思った。先生のお役に立つように作った」などと弁明しました。
児玉氏が「衆院議員である国務大臣が、大臣の適格性を追及されているとき、それへの答弁について法律上の助言をするか」とただしたのに対して、窪田局長は「事前にわかればさしひかえる」とのべました。児玉氏は「法制局が行ったのは、まさにその助言である」と指摘し、「大島農水相が公正不偏であるべき法制局を私物化したことは重大だ」と批判しました。