2003年3月3日(月)「しんぶん赤旗」
国会で日本共産党の志位和夫委員長に違法献金疑惑を指摘された片山虎之助総務相(参院岡山選挙区)の政党支部が、二〇〇一年の参院選で、片山氏の選挙事務所への寄付など選挙運動に関して二千万円を超す支出をしていたことが二日までにわかりました。
この政党支部は、自民党岡山県参議院選挙区第二支部。国発注工事を受注し、参院選前の五年間献金がゼロだった企業九社から、〇一年の参院選期間中に計二百六十万円の献金を受け取っていました。片山総務相は、志位委員長の追及に、「選挙のときが、政党支部の政治活動も一番盛んになるとき」とのべ、「政治活動に対する寄付」と開き直りました。
しかし、同支部の〇一年分の収支報告書によると、政治活動一般ではなく、まさに選挙活動そのものへの支出がありました。七月一日に「片山虎之助選挙事務所」に千五百万円を寄付したのをはじめ、同十日に片山氏の玉野、玉島、津山の各後援会に計三百八十一万円の寄付をしています。また、六月六日から七月九日の間に「広告板制作」「後援会入会申込書印刷」「推薦状印刷」などの目的で計百六十三万九百六十四円を支出しています。
これらは「選挙に関する」寄付や支出にあたるもの。政党支部にたいする公共事業受注企業からの献金は選挙のためではない、とする片山総務相の弁明に疑問をつきつけるものです。