日本共産党

2003年3月3日(月)「しんぶん赤旗」

総仕上げの課題を強調

発展的な組織転換へ 全解連大会終わる


 全国部落解放運動連合会(全解連)の第三十三回全国大会は二日、運動方針を承認し役員を選出して三日間の日程を終了しました。同和特別法の失効後の新しい状況のなか、部落問題解決の総仕上げを前進させる多様な活動を交流しました。

 「解同」(部落解放同盟)と行政の癒着構造に終止符を打つたたかいの重要性を大阪、京都、福岡などが報告。地域で介護や共済、平和や文化活動を進め国民融合を前進させている岡山、愛知、神奈川などの活動も紹介されました。

 討論のまとめで丹波正史書記長は、部落問題解決の総仕上げの課題として、なお残る「解同」による乱脈行政の是正、「解同」が受け皿になって言論・表現の自由を抑圧する国民分断路線とのたたかいを強調。国会で継続審議となっている人権擁護法案の廃案にむけシンポジウム、要請署名などの運動を強めることを提案しました。

 また、「解同」などの支配を許さない地域づくりを土台に広範な住民要求を実現するとりくみを広げることを呼びかけました。こうした活動のなかで全解連の組織も発展的転換の条件ができると強調。「この一年大同団結して実践と論議を深めよう」と呼びかけ、組織の方向として「仮称・全国地域人権運動総連合」の規約案が提案されました。

 大会は、「イラク攻撃に反対し平和的手段による解決を求める決議」「発展的転換の土壌づくりへ、いっせい地方選挙をたたかう決議」を採択。新役員に石岡克美委員長、丹波書記長らが再選されました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp