日本共産党

2003年2月28日(金)「しんぶん赤旗」

山崎拓、古賀、小里、渡辺氏ら

自民国会議員9人などに10億円

九州新幹線受注企業が献金 小沢議員追及


 日本共産党の小沢和秋議員は27日の衆院予算委員会第八分科会で、九州新幹線の建設工事・役務の受注企業から九州選出の自民党有力議員の資金管理団体および県連・支部が、7年間で10億円を超える政治献金を受けていた事実を示し、新幹線建設を利権にした企業と政治家の癒着を追及しました。

 小沢議員の調査によると、一九九五年から二〇〇一年までの七年間に、福岡県では古賀誠衆院議員が約二千八百七十万円、山崎拓衆院議員が約四千二百三十万円、渡辺具能衆院議員は約一億三千七百万円を超える献金を受け取りました。佐賀県では、陣内孝雄参院議員が約三千八百三十万円。熊本県では林田彪衆院議員が約四千七百七十万円、松岡利勝衆院議員は約九千万円。鹿児島県では、松下忠洋衆院議員が六千六百四十万円、小里貞利衆院議員は約二千五百四十万円の献金を受けています。

 これらの議員は九州新幹線鹿児島ルート議員連盟のメンバー。小里議員は同議連の会長で、古賀、陣内、松岡の各議員は世話人です。

 東九州新幹線構想を推進する宮崎県の江藤隆美衆院議員も約二千九百四十万円の献金をもらっています。

 また、自民党としても熊本県連が七年間に三億九千七百三十万円、熊本県建設支部が一億二千二十二万円の献金を受領。これらすべてを総計すると、約十億二千二百九十万円にもなります。

 小沢議員は、採算性で慎重論が多く、難航していた九州新幹線の建設を打開するため、業者から議員への「巨額の献金が続いていたことが明らかになった」と指摘。こうした動きのなかでの政治献金は「事実上の贈収賄、政治家の買収ではないのか」と追及しました。

 扇千景国土交通相は「ちょっと多すぎるなという金額もなきにしもあらずでびっくりしている」との感想を交え、「政治家として疑義をもたれることをすべきではない」「お金をもらってから動くというのは国会議員ではなく、国会屋さんと思っているので、その辺は小沢議員と同じかもしれない」とのべました。


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