日本共産党

2003年2月25日(火)「しんぶん赤旗」

日銀本来の役割発揮を

新総裁内定で 市田書記局長が談話


 日本共産党の市田忠義書記局長は二十四日、小泉首相が同日、日銀新総裁に前日銀副総裁の福井俊彦富士通総研理事長をあてる人事を内定したことについて、次の談話を発表しました。

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 小泉首相は本日、福井・前副総裁を日銀の新総裁に起用することを決めた。

 政府は、不良債権処理の加速化など、みずからの政策で経済危機を深刻化させながら、その責任をもっぱら日銀の金融政策に押しつけてきた。また日銀も、アメリカの圧力ともあいまって、それに追従し、ゼロ金利、超金融緩和政策など日本の金融を異常な状態にしてきた。いま政府は、国民の所得・購買力を奪いながら物価だけをつり上げる「インフレ・ターゲット」の圧力を日銀にかけている。こんな政策が実行されれば、日本経済はいよいよ危機的事態に陥ることになる。

 いま求められていることは、安定的な金融の確保によって国民経済に貢献する、という日銀本来の役割が発揮されることである。こうした見地から、新日銀総裁と日銀政策委員会の動向を注視していきたい。


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