2003年2月25日(火)「しんぶん赤旗」
【クアラルンプール24日小玉純一】マレーシアのマハティール首相は二十四日、同日開会した第十三回非同盟諸国首脳会議の開会式で、議長としての基調演説の中で、「どの国も世界の警察官になることを許されてはならない」と述べ、名指しはしないものの、米国が計画している一方的な対イラク戦争を批判しました。
同首相は「彼らは、諸国の政府をすげ替えるために戦争や軍事征服について語っている」「核兵器の使用まで語っている」と指摘し、「もはや反テロ戦争ですらない」「事実上、世界支配の戦争だ」と非難し、「戦争を非合法化しなければならない」と主張しました。
同首相は、「すべての国が権力を平等に共有する新世界秩序が必要だ」と述べ、国連改革などを訴えました。また、「誰のものであっても大量破壊兵器は禁止されなければならない」と述べ、「非同盟運動は、戦争と核兵器の非合法化のためにたたかわなければならない」と強調しました。
同首相は「非同盟諸国が弱いことはわかっている」が、「北(先進国)にもわれわれの味方がいる」と述べ、「彼らとともに働こう」と訴えました。
各国代表の発言では、イラク問題、朝鮮半島情勢の平和解決を求める訴えが相次ぎ、イラク問題で戦争反対、平和解決を求める特別決議を採択します。