2003年2月24日(月)「しんぶん赤旗」
【ロンドン22日西尾正哉】ローマ法王は22日、訪問した英国のブレア首相と会見し「戦争の悲劇を避ける」ためにあらゆる努力をおこなうよう求め、米英などによる対イラク軍事攻撃に懸念を示しました。
バチカンの発表によると、ローマ法王は会見で「危機をはらんだイラクの状況で、世界の新たな分裂を避けるためにあらゆる努力がなされるように」と述べ、国連を通じての解決と「避けることができる戦争の悲劇を防ぐ」ことを強調しました。
また法王からは「経済制裁で長い間、苦しんでいるイラクの人々への人道上の状況に特別の考慮が払われた」とされます。
ローマ法王は最近、アナン国連事務総長やドイツのフィッシャー外相などとも会見し、イラクへの軍事攻撃は市民の犠牲やテロを増加させると述べてきました。