2003年2月22日(土)「しんぶん赤旗」
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日本共産党京都府委員会は二十一日夜、京都市北区の京都府立体育館で、志位和夫委員長を迎え、四月のいっせい地方選の躍進・勝利をめざす大集会を開きました。会場には府内各地からバス約百台で参加した後援会員や、ポスターを見て初めて参加したという青年、自民党支持者を含む九千人が参加し、「平和と命・暮らしのかかった選挙に勝利しよう」との熱気があふれました。
西山とき子参院議員の司会で、いっせい地方選の前・後半戦の候補者がせいぞろいし、代表して新井進京都府議団幹事長、藤原ふゆき京都市議団長、かめだ優子・八幡市議候補が決意を表明。総選挙で比例近畿ブロック・京都一区候補としてたたかう、こくた恵二衆院議員がともに奮闘する決意をのべました。
大きな拍手で迎えられた志位委員長は、外交でも、経済でも、京都の地方政治でも国民の立場から、明るい展望を示し、実現のために行動している日本共産党の値打ちを縦横に語りました。
このなかで志位氏は、米英が戦争に訴えようとしているイラク問題で国連査察団が行った安保理への追加報告(十四日)には、「二つの大事なことがある」と指摘。それは、(1)査察が有効に機能しつつある(2)査察継続を希望するというもので、だからこそ世界の圧倒的多数の国が査察の継続・強化による平和解決の声をあげているとのべました。
そのうえで、国連安保理で日本大使が主張した「新たな安保理決議の採択」は、査察を中断し、武力行使に事実上道を開く許しがたいものだと厳しく批判。史上空前規模のイラク戦争反対のたたかいは、戦争の泥沼化で広がったベトナム戦争のときと比較しても、戦争が始まる前から広がるなど、「人類の歴史は偉大な進歩を遂げている」とのべました。そして、こうした戦争反対の運動を「誤ったメッセージ」(小泉首相)、「利敵行為」(冬柴鉄三公明党幹事長)と敵視する政府・与党こそ「正真正銘の平和の敵ではありませんか」と力を込めると、「そうだ」のかけ声と拍手が飛び交いました。
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志位氏は、日本共産党が国内で戦争反対、平和解決を主張するだけでなく、中国、中東、南アジアなど世界各国に足を運び、政府首脳らとの会談で「イラク攻撃反対」の一致点を確認するなど、大きく発展している日本共産党の野党外交の姿を、自身の南アジア訪問も交えながら紹介しました。
経済の問題でも、社会保障の負担増中止をはじめとする「四つの緊急要求」など日本共産党が打ち出した方向は、広い国民の共通の声となり、国政を動かす力を発揮していると指摘。「日本共産党をのばして、暮らしを守り、経済を立て直す道を切り開こう」と力説しました。
京都の自治体について志位氏は、(1)府も市も自民、公明中心の「オール与党」によって住民いじめがやられ、そのひどさは全国でもきわだっている(2)日本共産党議員団が全国で一番大きな力(議席占有率は府議会23%、京都市議会28%)をもっており、蜷川民主府政以来の京都の革新・民主の伝統が脈々と生きている――と特徴づけ、「この二つの流れのどちらをのばすかが今後の選挙の争点」と訴えました。
地方自治の本旨を投げ捨てた「オール与党」の府政・市政で、国保証とりあげや介護保険料の大幅引き上げ、府独自の私学助成の減額、景観破壊と交通渋滞をもたらす市内への高速道路引き入れの実態を告発しました。
そのもとで、全国一の力をもつ日本共産党議員団が府民の運動と一体に「オール与党」の妨害をはねのけて実現した成果として、乳幼児医療費助成の就学前まで引き上げ(府)、政令市ではじめての本格的な少人数学級(京都市)を紹介。「京都のたたかいは激しい。府民、市民の要求を守るどんな問題をとっても、それを実現しようとすれば、『オール与党』の激しい抵抗があり、それを打ち破る府民のたたかいが必要です。共産党をのばして住民の暮らしを守る、『自治体らしい自治体』の流れを京都からおこしていこう」と呼びかけました。
拉致問題で事実をねじまげるだけでなく、医療事故・事件で再発防止にとりくんでいる病院をののしり、反共攻撃を行う自民党、公明党・創価学会の姿は「党利党略以外のなにものでもない。政治に携わる資格はない」と厳しく批判。政党本来の活動を堂々と展開している日本共産党の値打ちと役割が光っているだけに、相手も必死だとのべ、「私たちも底力を出しきって三月上旬までにやるべきことをやりきり、躍進の流れをつくろう」と呼びかけました。
志位氏の演説に先立ち、新婦人内後援会や建設後援会、業者後援会がパフォーマンスを通じ、日本共産党の躍進で命・暮らしを応援する政治の実現を訴え、歯科医師の秋山和雄氏が医療改悪の実態を示し政治の転換を呼びかけました。