日本共産党

2003年2月21日(金)「しんぶん赤旗」

日本共産党

浪費削り負担増と増税中止

予算組み替えを要求


図

 日本共産党の筆坂秀世政策委員長は二十日、国会内で記者会見し、二〇〇三年度政府予算案に対する日本共産党の抜本的組み替え要求を発表しました。国民負担増や庶民増税の中止などを求める一方、財源として公共事業関係費や軍事費の削減、大企業・資産家への先行減税の中止を求めています。

 筆坂氏は「いまの暮らしと経済の危機を打開するために、政府予算案の枠内で最小限の組み替えを要求する性格のものだ」と指摘。「負担増の中止、中小企業や雇用に思い切って財政資金を投入する。あるいは不良債権処理の加速をやめる。ここに危機打開の道があるという立場から、今回の組み替えを要求する」とのべました。

写真

予算組み替え案を発表する筆坂政策委員長(右)と穀田国対委員長=20日、国会内

 組み替え要求は「国民の暮らし中心の予算への転換」を主張。医療費のサラリーマン本人三割負担や保険料引き上げの中止など医療負担増の中止にとどまらず、年金、介護保険、雇用保険の社会保障での負担増の中止と、発泡酒やワイン、たばこなど庶民増税の中止。中小企業対策と雇用失業対策の拡充、福祉・教育分野などへの予算の重点配分を求めています。

 このために必要となる約三兆六千億円の財源については「浪費の削減」によって確保できることを明示。公共事業関係費の一兆一千億円をはじめ、軍事費五千億円、政党助成金や特殊法人への補助金、本四公団の債務返済付け替えの国の負担などで約五千億円の削減を要求。さらに、大企業・資産家向けの「先行減税」中止で約一・五兆円をねん出できるとしています。



もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp