2003年2月19日(水)「しんぶん赤旗」
【クアラルンプール(マレーシア)18日北原俊文、小玉純一】当地で開幕する第十三回非同盟首脳会議の議長を務めるマレーシアのマハティール首相は十七日の記者会見で、国際紛争の平和解決をめざす非同盟運動の重要な意義を強調、首脳会議として米英によるイラク軍事攻撃計画に反対する見通しを明らかにしました。
同首相は、十五日に世界で行われたイラク戦争反対の行動に「連帯」を表明。「非同盟諸国は軍事力も財政力もないが、道義に依拠して世界の反戦運動に合流することができる」と語りました。
同首相はまた「ある国の政府が大国の意に沿わないからといって、軍事力による先制攻撃で改変されることには同意できない」と言明。「こんなことが許されるなら、他の諸国も将来、同じ運命に苦しむことになるだろう」と、ブッシュ米政権の先制攻撃論を批判しました。
第十三回非同盟首脳会議は、百十五カ国の正式加盟国のほかオブザーバーやゲスト国、組織の代表が参加して二十日からの高官会合、続く外相会合を受け、二十四、二十五日に開かれます。
マハティール首相は首脳会議が採択する予定の文書について、「戦争は国際紛争の解決にならないという非同盟の反戦の立場」を表明することになると述べました。