日本共産党

2003年2月7日(金)「しんぶん赤旗」

自民議員質問で民医連が見解

“極めて異常さ感じる”


 全日本民主医療機関連合会(会長・肥田泰、略称・全日本民医連)は六日、東京・文京区内で緊急記者会見し、同日衆院予算委員会で自民党の西野あきら議員が民医連批判の質問を行ったことで見解を明らかにしました。

 肥田会長は「医療事故は絶対にあってはならない立場で、事故予防と発生した事故についてはなくすために原因究明・再発防止に真剣に取り組んできた」ことを明らかにしたうえで、西野議員の質問は民医連の医療事故だけを故意にとりあげていることを指摘し、「極めて異常さを感じる」とのべました。

 全国で医療事故は年間一万五千件もあり、「事故をなくすことは国民的課題」と指摘した肥田会長は、昨年十二月に「『医療事故』『事件』と私たち民医連の立場」と題した理事会見解を発表したことを紹介し、指摘されている事故について自らの手で明らかにし、組織の問題として究明してきた経過を報告しました。

 また、民医連の批判にかかわって、ことし六月には結成五十年を迎える民医連が「いのちの尊厳と平等を求めた綱領の理念と方針に基づいて地域医療に取り組み信頼を得てきたことにご理解いただきたい」とのべました。

 また民医連の医療機関が組織ぐるみで政党選挙をおこなっているかのようにえがきだしていることについて「医療機関としてぐるみ選挙などの押しつけはやっていない。政党支持の自由を保障している」とのべ、いずれも昨年十二月に明らかにした見解でこたえていることであり、広く国民に広げていきたいと語りました。


質問者の西野氏とは…

 質問者の西野陽氏は、公明党・創価学会との深い関係が指摘されています。

 西野氏は、自民党大阪府議を五期務め、一九九三年中選挙区最後の総選挙に出て落選。九六年総選挙では大阪十三区から新進党で立候補、公明、創価学会の推薦・支持をうけ初当選。同じ選挙区の自民党・塩川正十郎氏は落選しました。

 その後、保守党に移り二〇〇〇年総選挙では比例代表近畿ブロックで自民党から当選。昨年六月の東大阪市長選では、自民党大阪府連と塩川氏が推した候補とは別に、公明党が推す候補を推しました。

 今回の西野氏の質問前日には、公明新聞が、反共常設コラム「編集メモ」をわざわざ一面に掲載、この民医連中傷問題で自民党に大声援を送っていました。(森)


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