2003年2月4日(火)「しんぶん赤旗」
自民、公明、保守新の与党三党が大島理森農水相前秘書官の公共事業口利き疑惑をめぐる参考人招致要求などを拒否している問題で三日、日本共産党、民主党、自由党、社民党の四野党の衆院予算委員会理事・委員が、藤井孝男予算委員長に、事態の打開に努力するよう申し入れました。藤井委員長は、「与野党ともきちんと話し合うことが必要だ。私も自民党に申し入れ、何か知恵を出させるようにしたい」と答えました。
四野党は一月二十七日の予算委員会理事会で、大島農水相前秘書官・宮内寛氏と、口利きを仲介したとされるコンサルタント会社社長のほか、自民党長崎県連の違法献金事件に関して県連会長の虎島和夫衆院議員、前会長の久間章生衆院議員の四人を参考人招致するよう要求していました。その後、与野党筆頭理事間の協議が行われましたが、与党側は調査中として回答しませんでした。
与党側は、予算委員会での二〇〇三年度政府予算案の趣旨説明(五日)、総括質疑(六、七の両日)の日程を四日に理事会を開き決めたいとの意向を示しています。野党側は参考人招致を拒否したままでの日程協議には反対しています。