2003年2月2日(日)「しんぶん赤旗」
文部科学省が今月末にも「国立大学法人化法案」の国会提出をねらうなか、東京大学職員組合などのよびかけで「国立大学の独法化・再編統合に反対する交流討論・決起集会」が一日、東京大学で行われ、全国から大学教職員、学生など百三十人が集いました。
集会の呼びかけ人の一人である東京大学職員組合委員長の小林正彦氏は「国の財政危機により、国の機関が縮小されようとしている。『法人化で自由になる』という議論は幻想でしかない」「大学人の生きざまが試されるとき。たたかいの輪をひろげよう」とあいさつ。
討論では「政府は、教育基本法改悪により財政の圧縮のもとでも思い通りの重点配分ができる仕組みを公教育全体につくろうとしている。国立大の法人化は一体のもの」「教育基本法改悪反対のたたかいとの共同も大切」との指摘がありました。
浜林正夫一橋大名誉教授は一月二十八日に文化人、大学人の連名でよびかけた「大学改革を考える会」のアピールへの賛同を呼びかけました。
集会は法案阻止へのたたかいをよびかける集会宣言を採択し、教職員有志による交流連絡会を立ち上げることを確認しました。