2003年1月28日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の春名眞章議員は二十七日の衆院総務委員会で、「総務省はムチをつかってあくまで市町村合併を推進しようとしている」とのべ、小規模自治体の権限縮小などをちらつかせる総務省の姿勢を批判しました。
春名氏は、一定の人口規模を下回る自治体を解消し、小規模自治体の権限を縮小するとした地方制度調査会の西尾勝副会長の私案や、小規模自治体への地方交付税の割増措置を見直すとした自民党プロジェクトチームの中間報告について、「小さな市町村を合併に押しやる効果をもつ非常に乱暴な提案だ」と指摘しました。
その上で、「片山総務相はムチは使わないといってきた。総務省は、西尾私案のようなことはやらないと明言すべきだ」と追及。片山虎之助総務相は「西尾氏には西尾氏の考えがある」「地域間の競争を強化するためには合併が必要だ」とのべました。
また、片山総務相は「できれば自治体数を一千に近づけたい。一つの目標としたい」とのべ、あくまで市町村合併をすすめる考えを表明。春名氏は、合併強制に対し全国町村会、全国町村議会議長会が共同で「総決起大会」を開催することにもふれ、「自主的討論の環境をつくるべきだ」と批判しました。