日本共産党

2003年1月27日(月)「しんぶん赤旗」

患者の負担増やすな

4師会、老人クラブ、栄養士会、鍼灸師会、病院協会…

山口 15団体が共同行動


 医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会の四師会による医療費患者負担増反対の運動が各地に広がるなか、山口県で二十六日、県四師会など十四の医療団体と県老人クラブ連合会が共同して医療費負担増反対の街頭キャンペーンをおこないました。全国でも珍しい十五団体の共同は、中央四師会の共同声明をうけて県の四師会がよびかけ、運動推進会議をつくっておこなわれたものです。

写真

買い物客に、患者負担増反対のビラを配布する15団体の代表ら=26日、山口・下関駅前

 街頭キャンペーンは、山口市はじめ県内六市でおこなわれました。下関市駅前のシーモールでは、白衣姿やたすきをかけた約三十人の医師や看護師、薬剤師らが参加。「四月に予定されているサラリーマンの自己負担三割導入の凍結」「高齢者の自己負担の軽減」を訴えるビラやティッシュを市民に配りました。

 街頭宣伝は初めてという下関市歯科医師会の財満詔次会長は「やむにやまれぬ思いできました。今、患者さんの負担を増やす理由はない。今の医療政策は、健全な経営や皆保険制度を守るのでなく、削減政策だけだ」と語りました。

 買い物にきた石田敦子さん(60)は「お医者さんたちがやってるんですか?」と注目し、「年金が減らされるのに、医療費がどんどん増えるのは困ります」と訴えに共感しました。

 キャンペーン運動は十七日に始まり、この日が最終日。七十万枚のビラを医療機関などで配布し、県知事や自治体首長への要請をしてきました。四師会以外の医療団体は、栄養士会、作業療法士会、歯科衛生士会、歯科技工士会、鍼灸師会、病院協会、放射線技師会、理学療法士会、臨床衛生検査技師会、日本助産師会の県組織です。

 各街頭宣伝には、日本共産党の県議や市議らが激励にかけつけました。


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