2003年1月22日(水)「しんぶん赤旗」
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ハンセン病問題の恒久対策について、ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会、同弁護団連絡会、全国ハンセン病療養所入所者協議会の代表が二十一日、日本共産党国会議員と懇談しました。
党ハンセン病問題プロジェクトチームの瀬古由起子、木島日出夫、小沢和秋、中林よし子各衆院議員、林紀子参院議員が応対。療養所への入所歴がない非入所者三人が同席し、実態を訴えました。
代表らは、前日の対策協議会で厚生労働省に非入所者への経済支援を含む恒久対策を求めたが、厚労省側が非入所者と厚労相の面談さえ拒絶したことで交渉が決裂した経過を報告。「非入所者は何十年も家に閉じこもり、隔離と同じような状態に置かれてきた。被害者全員の被害回復なくして真の解決はありえない。全面解決に向け、協力をお願いしたい」と語りました。
二十七年間自宅にこもっていたという男性(68)は、「月七万円の年金暮らし。(生活支援金などを)一日も早くお願いしたい」と訴えました。
療養所に強制収容されることを恐れ、畑のなかにつくった電気も水道もない小屋で三十年あまり暮らしてきたという女性(75)は、「これからの人生、もう一度生きてみたい。助けてください」と、声をつまらせました。
瀬古氏は、「こういう状態を放置していてはいけない。早期解決に向け、厚労省への申し入れや国会での質問をしていきたい」と語りました。