日本共産党

2003年1月20日(月)「しんぶん赤旗」

イラク戦争反対ワシントン集会

議員、俳優、音楽家…

これまでにない参加


 連邦首都ワシントンに二十万人以上がつめかけた十八日の対イラク戦争反対集会には、国会議員や俳優、ミュージシャン、人権活動家など各界の著名人が数多く参加し、米国内の反戦運動がこれまでにない広がりをみせました。

 イラク戦争に反対するハリウッド俳優の組織に名を連ねている女優のジェシカ・ラングさんは、「政治家としてでなく俳優としてでもなく一人の母親として」反戦行動に参加しているとのべたうえで、「この戦争を進めるための(政権による)すべての大げさな表現は、市民権、女性の権利、社会正義、環境政策などの問題が時計の針を戻すように後退していることを覆い隠してしまった」と告発。同時多発テロと対テロ戦争以来顕著になっているひどい米国の実態に、「われわれは黙っているべきでない」と訴えました。

 黒人指導者のジェシー・ジャクソン氏は「われわれは野蛮な武力を使用するのでなく頭を使うためここに来た。爆弾ではなく知力を選ぶためにここに来た」と話し、テロリストとともに安易に武力行使の道を模索する米政権を批判。ジョン・コンヤーズ下院議員は、「戦争という破滅のコースをかえる時間的余裕はまだある。われわれが戦争をやめさせる時間はある」と強調、反対の声をさらに広げることをよびかけました。

 集会の最後には、女性ロックシンガーのパティ・スミスさんが舞台にあがり、「人種や宗教を超え、平和という一つの人間の声をあげよう」と語り、自らの曲「ピープルズ・ハブ・パワー」をうたいました。(ワシントンで遠藤誠二)


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