2003年1月19日(日)「しんぶん赤旗」
十八日、東京・千代田区の日比谷公園で開かれた「ワールド・ピース・ナウ」では、パレードや、日比谷野外小音楽堂でのピース・コンサートも行われました。参加した都内大学の非常勤講師、アメリカ出身のパトリック・マクナリーさん(66)は、「インターネットで催しを知った。アメリカはテロ撲滅を口実に戦争をすすめようとしているがこの悪循環を止めなければいけません」といいます。
二歳の子をベビーカーに乗せ参加した中野区の山本直好さん(37)は「戦争をさせないための運動が大事だ。なにがなんでも戦争をやっちゃう姿勢を許したら終わりだ」と強調しました。
コンサートで、軽快なラップを刻んだのは「ラップKP」の郭正勲さん(19)と李育鉄さん(21)。
♪この世のすみのがれきの下で懸命に生きる生命
世界平和を願う「GAREKI」を披露。「どういう理由があっても戦争だけは阻止したい」(李さん)との訴えに大きな拍手がわきました。
音楽堂の前では、西アフリカの太鼓、ジャンベーをたたく入江規夫さん(20)と三線(さんしん)を奏でる坂井満さん(29)が、即興でジョイントしていました。「人を殺す、戦争はいやだ。声をあげるとき。音楽で平和を伝えたい」(入江さん)「沖縄のおばあちゃんから戦争経験を聞いた。戦争は起こってからでは遅い。自分の世代も起こる前にできることが、いっぱいあるはず」(坂井さん)
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有事法制の廃案を求め、アメリカのイラク攻撃に反対する、広島県民大集会が十八日、広島市で開かれ、約千五百人が参加して市内中心街をデモ行進しました。昨年十月に「思想・信条の違いを超えた幅広い県民の結集を」と呼びかけた「被爆地広島の学者・法律家・宗教者・医師・芸術家・有識者の声明」の趣旨にそって、同集会実行委員会が主催したもの。
主催者を代表して岡本三夫広島修道大教授は「被爆地の市民運動を日本全国が、世界が注視している。共に頑張ろう」と呼びかけました。来賓として日本共産党の林とし子参院議員らがあいさつしました。
参加者は「日本を戦争ができる国にするな!」「広島から戦争反対の声を上げよう!」などとシュプレヒコールをあげながら行進しました。
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十八日、京都では府民ら五百人が参加して、京都市役所前から祇園までピースウオークを行いました。主催は、京都の幅広い市民や団体、宗教者などでつくる「守ろう憲法と平和京都ネット」などがよびかけてつくられた実行委員会。
参加した環境NGO職員のレディ・スティーブンソンさん(28)=カナダ出身=は、「アメリカは何の目的でイラクを攻撃するのか。アメリカの安全ではなく他国を支配したいだけだ」と話していました。
日本共産党からも京都府議や京都市議、候補者らが参加しました。