2003年1月18日(土)「しんぶん赤旗」
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「アメリカはイラク攻撃するな!」。十七日の昼休み、東京・霞が関の官庁街から国会に向け、七百人の唱和が響きました。参加者は国会への請願デモ後、アメリカ大使館に抗議しました。
「アメリカはイラク攻撃するな、有事法制反対 1・17緊急中央行動」は、イラクへの武力行使に世界的な批判がひろがる一方、ブッシュ米大統領が攻撃を改めて表明して緊張が高まるなか、全国労働組合総連合や新日本婦人の会など七団体が急きょ呼びかけたもの。
ベビーカーに長女春乃ちゃん(1つ)を乗せてデモ行進したのは東京・世田谷区の金子桃子さん(30)。「子どもを産んで命の尊さを実感しました。武力行使したらイラクの子どもやお母さんが犠牲になる。胸が痛みます。平和に暮らせるようにしてほしい」と語ります。
秋田県労連の旗を手に鈴木政隆議長は「小泉首相はアメリカ盲従です。戦争放棄をうたった憲法をもう一回見ろといいたい。地方から共同の運動を強めたい」とのべ、「不戦兵士の会」のたすきをかけた東京・府中市の伊藤正男さん(80)は「いまこそ『戦争やめろ』という声を強めるべきです」と話していました。
出発集会では、全労連の西川征矢副議長、新婦人の高田公子副会長があいさつ。国会前では日本共産党国会議員団が参加者を激励しました。
安保破棄中央実行委員会、全国労働組合総連合、国民大運動実行委員会は十七日、東京・日比谷野外音楽堂で「アメリカはイラク攻撃するな、有事法制反対 1・31緊急中央集会」をひらくことを発表し、その成功をよびかけています。