しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年3月17日(火)

コロナ対策 医療体制 整備を

倉林氏、国の全額負担要求

写真

(写真)質問する倉林明子議員=16日、参院予算委

 日本共産党の倉林明子副委員長は16日の参院予算委員会で、新型コロナウイルス感染症対策での医療機関・介護施設向けマスクの確保や医療体制整備に関する国の対応をただし、抜本的に強化するように求めました。(関連記事)

 倉林氏は、多くの医療機関・介護施設ではマスクや消毒液が在庫切れ寸前で「感染しないか、感染させないか」と不安を抱えながら働いている実態を紹介。国が医療機関向けに1500万枚、介護施設などに2000万枚のマスクを確保するとしていることについて「1医療機関あたりでならしてみれば1カ所83枚で全然足りない。医療機関や介護・福祉施設などの必要数を明らかにし、政府が一括購入して配布すべきだ」と提起しました。

 加藤勝信厚生労働相は「必要なところに必要なマスクが届くように努力したい」と答えました。

 倉林氏は、感染症対応の病床確保だけでなく、機能させるためには人工呼吸器や個室、医師・看護師の体制が必要だと強調し、国が全額費用負担するよう求めました。

 安倍晋三首相は14日の会見で、コロナ感染症対策で「1万2千床の空き病床を確保」と述べています。倉林氏は空き病床について、多くの公立・公的病院は「医師や看護師が確保できないからこそ空床になっている」と指摘。政府が空床をあてにしながら、一方で公立・公的病院の再編統合を求めていることは矛盾していると批判し、「コロナ感染状況を踏まえて再編統合計画はいったん廃止し、感染症対策を含めた病床計画に見直すべきだ」と主張しました。


pageup