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2019年12月5日(木)

党員拡大を根幹にすえ 12月に必ず飛躍をつくろう

山下芳生副委員長・「大運動」推進本部長代理に聞く

 党員拡大を党建設・党勢拡大の根幹としての位置づけにふさわしく強化し、12月に必ず飛躍をつくるために、いま大事なことを山下芳生副委員長・「大運動」推進本部長代理に聞きました。


第二決議案を具体化し行動してこそ歴史的情勢つかめる

写真

(写真)山下芳生副委員長

 ――どうしたら党員拡大に踏み出せるでしょうか。

 まず、第二決議案の第1章「党建設をめぐる歴史的情勢――いまこそ後退から前進へ」、第2章「党建設の現状をどう見るか――危機とともに大きな可能性が」を必ず議論してほしいと思います。

 決議案を読んだところでは、「こんなにリアルに党の現状を述べられたら立ち上がるしかない」「危機は心配だが可能性に納得、党建設に展望がもてた」と、全党が心一つに党建設の現状を打開しようという思いが生まれています。

 党づくりの危機とともに、前進できる「客観的可能性」も、「主体的力」もあると、明らかにしている点が大事です。

 この間、印象的だったのは、立憲民主党の議員の質問中に、安倍首相が「共産党」とヤジを飛ばしたことに対して、党外のたくさんの方々が、共産党でいったい何が悪いのかと、SNSで「#共産党は私だ」「#共産党は仲間だ」と発信し、大きな話題になったことです。「日本共産党を除く壁」がなくなり、党と国民との関係が大きく変化していることを象徴するものだと思います。

 先月末、いくつかの支部と一緒に党勢拡大で地域を歩きました。無党派の方とも「共産党は一番まとも」「違いを横において野党はまとまるべき」など対話が弾みました。わが党が、安倍政治と厳しく対決するとともに、共闘の前進のために真剣に誠実に力をつくしていることを、多くの国民がよく見てくれている、この間の「桜を見る会」の追及で、それに拍車がかかっていると感じました。

 支部との拡大行動では、わが党の持つ「主体的力」の“すごさ”もあらためて実感しました。ある同志は、大企業職場で争議を経験した方ですが、いま地域支部で選挙での対話で反応の良かった方をコツコツ訪問し、党への理解を広げています。公営住宅を担当する支部の同志は、団地内で会う人みんなに笑顔であいさつし、党の支持を広げています。一緒に歩きながら頭が下がりました。こんな党は他にありません。

 これまでにない国民の変化が、それぞれの支部や党員のまわりで起きています。同時に、これは議論しているだけではつかめません。議案を具体化し、実践にふみだしてこそ、「党建設をめぐる歴史的情勢」がつかめるのではないでしょうか。

綱領一部改定案の内容が入党の決意引き出す

 ――党員拡大ではどんな訴えが相手に響くのでしょうか。

 大きな力になっているのは、綱領一部改定案の内容です。改定案を読了・討議した同志は、「21世紀の世界史の大局的な見方に感動した。この党を大きくしたい」「いまのたたかいが未来社会を準備する。『大運動』で社会変革の主体的条件をつくる」など、党勢拡大のエネルギーを大きく高めています。

 そして、綱領一部改定案の内容を語ること、知ってもらうことが、入党の決意を引き出す最大の力となっています。

 看護師で日刊紙読者の女性(50代)は、以前「国を守るには軍隊が必要」と入党を断っていましたが、「赤旗」日刊紙に掲載された綱領一部改定案を全部読み、世界の平和の流れや中国に対する党の態度に感銘し、「ここまでしっかりしている党なんですね」と快く入党したそうです。

 農業者で日刊紙読者の男性(40代)は、これまで3回働きかけた方ですが、改定案に、環境汚染、気候変動が資本主義の矛盾として明記されていることに強く共感し、「綱領が新しくなるこの機会に入党します」と決意しました。

 大学2年生の民青同盟員の女性は、女性差別やジェンダー問題に強い関心があり、改定案が「ジェンダー平等社会をつくる」と明記したことを学び、「共産党は、あきらめることに慣らされている政治状況にあらがい、変えようとしているのがよいと思う」と入党の訴えにこたえました。

 これまで入党をためらっていた方も含め、綱領一部改定案の内容に、深いところから共鳴し、決意してくれているのが特徴です。改定案で感じた、自らの感動、党への誇りを語り、“この党の一員として、一緒にがんばりましょう”と訴えましょう。

第二決議案1、2章を議論し第4章の方向で

 ――党員拡大を実際にとりくむうえでは、何が大事なのでしょうか。

 党づくりの根幹は党員拡大です。どの支部も「党員を迎えたい」との思いは切実です。しかし、「迎えても成長させることができなかった」「対象者がいない」など、あきらめ、ためらいもあります。

 第二決議案の第4章は、そうした状況を踏まえ、「変化する国民、新しい運動、新しい層に目を向け、足を踏み出そう」「一人ひとりの党員の初心と可能性が生きる党になろう」など、党員拡大を根幹に、党づくりの改革・発展に挑戦することを呼びかけました。

 第4章を読了・討議した同志からは、「具体的にどう支部活動を発展させ、どのように党建設をすすめていくのか示されていて、とても展望が持てた」など歓迎されています。

 第二決議案を討議した支部は、まだ多くありません。すべての支部が、これから開かれる支部総会や支部会議で、第二決議案の1章、2章を議論し、4章の方向で足を踏み出すことが決定的に重要です。

 そのために、党機関、議員のみなさんが、支部の思いを受け止め、支部とともに「踏み出す勇気」「あきらめない粘り強さ」を発揮することを呼びかけます。

入党の働きかけに失敗はない、豊かな経験を党大会に

 入党の働きかけに失敗はありません。むしろ、断られてからがスタートといってもいいでしょう。あきらめず、さらに二人、三人と働きかける粘り強さが大切ではないでしょうか。こうした実践に踏み出してこそ、支部のさまざまな「困難」も打開できます。

 全党のみなさんが、党員拡大の豊かな経験を党大会にもちより、「党創立100周年」めざす新たな前進を開始できるよう、正念場の12月、がんばろうではありませんか。私も全力をつくします。


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