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2019年11月10日(日)

きょうの潮流

 海外でスポーツの国際大会を取材したときのこと。荷物検査の機械が故障し、観客らは素通り状態。大丈夫なのかと不安を覚えた記憶があります▼思い出したのは、安倍首相が桜を見る会を地元後援会の恒例行事にしてきたことを追及した共産党の田村智子議員の国会質問を見て。毎年会場の新宿御苑内で開門前に後援会員と記念撮影していることを問われた首相は、セキュリティーにかかわるからと答えを拒みました▼「手荷物検査もしないで大量に人が入ったら、それこそセキュリティー上問題だ」。テロ対策で支出が増えていると言い訳しながら、検査も受けなかったという後援会員の証言を示した田村議員は、なにがセキュリティーかと▼税金を使った公的行事に堂々と後援会の人たちを接待する実態。本紙日曜版の報道や証拠をあげて迫った質問に、答えにもならない答弁を延々とくり返す。招待者にかかわる書類は破棄した、情報は出せない、周りも一心同体となって▼閣僚席でも首相の常軌を逸したふるまいが目立ちます。野党議員の質問中に再三ヤジや暴言を飛ばす。加計学園の問題をめぐって文科省が公表した文書を「あなたが作ったんじゃないの」。今年だけで不規則発言が20回以上も記録されていたと報じる新聞も▼公私の区別もつけず、法やルールも無視。民意を顧みず、自分のやりたい放題に権力を悪用する首相。田村議員は怒りを込めて。「まさに内閣のモラルハザード(倫理や道徳の崩壊)は、あなたが起こしている」


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