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2019年10月23日(水)

「即位の礼」諸儀式行う

共産党 憲法守る立場から出席せず

 政府は22日、天皇の「即位の礼」関係の諸儀式を皇居内で行いました。中心儀式である「即位礼正殿の儀」では、海外の賓客ら国内外から2000人が参列するなか、戦前そのままの儀式が再現され、日本国憲法の国民主権や政教分離原則に抵触する内容となりました。

 「正殿の儀」では、天皇が神によって天皇の地位を与えられたことを示す「高御座(たかみくら)」から即位を宣言する「おことば」をのべ、安倍晋三首相が「寿詞」(よごと=臣下が天皇に奏上する祝賀の言葉)をのべ、万歳三唱しました。

 「おことば」では、平成の「代替わり」のときの「日本国憲法を遵守し」という文言が「憲法にのっとり」に置き換えられ、天皇の憲法遵守義務が明確にうたわれませんでした。

 これに先立ち、天皇が「即位の礼」を行うことを天皇家の祖先神とされる天照大神(アマテラスオオミカミ)やその他の神々に告げる「即位礼当日賢所大前(かしこどころおおまえ)の儀」などが行われました。

 この儀式は完全な神事であり、国事行為ではなく皇室行事として行われましたが、首相をはじめ三権の長、閣僚らが列席しました。

 日本共産党は一連の儀式について、憲法の原則と相いれないあり方の是正を繰り返し求めてきました。しかし、儀式内容は見直されず、憲法を厳格に守る立場から「即位礼正殿の儀」「饗宴の儀」には出席しませんでした。


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