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2019年10月21日(月)

きょうの潮流

 次つぎに出てくる、ちょっとした言葉づかいや、ふるまいへの不満。「主人とか奥さんとか呼ばれたくない」「男は、女は、とすぐに色分けする」▼ジェンダー平等を初めて分科会のテーマに掲げた革新懇の全国交流会。身の回りにある性差別や不平等の例が尽きることなく、活発な論議が交わされました。日常に入り込む、無意識の偏見。どうしたら改められるのか。家庭や職場、周りに向けられていた視線は社会のありようにも▼歴史や文化、社会によってつくられた性差をさすジェンダー。経済や政治、教育をはじめ、あらゆる場で差別や格差をなくしていくことは国際的な課題としてとりくまれています。ところが日本の現状はどうか▼国ごとの男女格差を測る指数はここ何年も100位台に停滞。会社の役員や管理職、閣僚や国会議員に占める女性の割合は著しく低いまま。大学進学の比率、働く女性の貧困も変わらず、ハラスメント防止法も禁止や処罰を設けない▼批判の先にあるのは安倍政治です。「現在の政治状況のなかで、ジェンダーとは、個々人に強い力で強制される政治的性差だと考えるべきだ」。政治学者の岡野八代さんは、安倍政権の立憲主義への敵意は個人の尊厳や自由、なにより他人に強制されずに幸福を追求する権利に向けられていると▼身近な問題意識が社会や政治の関心となってつながっていく。どこにも、だれにでも窓を開き、一貫して国民が主人公の日本をめざしてきた革新懇。新たな活動のひろがりです。


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