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2019年10月20日(日)

「日本共産党常任活動家の墓」第34回合葬追悼式

小池書記局長あいさつ

 19日に開かれた「日本共産党常任活動家の墓」第34回合葬追悼式で、小池晃書記局長が行ったあいさつは次のとおりです。


写真

(写真)あいさつする小池晃書記局長

 「日本共産党常任活動家の墓」合葬追悼式にあたり、党中央委員会を代表してごあいさついたします。

 合葬追悼式は、今回で34回を迎えました。今日は、北海道や沖縄をはじめ、全国から65遺族、120人の方々にご参加いただきました。ありがとうございます。台風19号の被害は甚大であり、いま党は、救援復旧に全力をあげています。災害の影響で残念ながら参加を断念された方もいらっしゃいます。あらためてお見舞いを申し上げます。

 私たちがこの地に全国の常任活動家や議員の共同の墓地を建てたのは、33年前の1986年のことでした。墓石(ぼせき)には、当時の宮本顕治委員長の揮毫(きごう)により「不屈の戦士ここに眠る」と刻まれています。この共同墓地には、小林多喜二や野呂栄太郎などの戦前の諸先輩をはじめ、戦後の、党が困難な時代に礎を築いた多くの常任活動家、議員のみなさんが合葬されています。今回新たに合葬された方々は、先ほどお名前を紹介した189人の方です。これまで合葬された方々と合わせて、4427人が合葬されることになります。

 合葬されたお一人お一人が、日本共産党員として、常任活動家として、党議員として、さまざまな苦難を乗り越え、新しい日本の未来を展望し、献身的にたたかってこられた方々です。そのかけがえのない人生に思いをはせ、私はあらためて深い敬意と感謝の気持ちでいっぱいになっています。

 今年は党創立97周年の年です。わが党の今日のたたかいの到達は、今回、合葬された189人の方々をはじめ、幾多の先人たちの、血のにじむような不屈の献身的な奮闘の積み重ねのうえに成り立っています。

 そしていま、党は、野党連合政権の実現を本格的に追求することが現実の政治課題となるという、97年の党史のなかでもかつてなかった新しい時代を迎えています。

 8月の党創立97周年記念講演会で、志位和夫委員長は、市民と野党の共闘の4年間の成果と到達のうえにたって、安倍政権に代わる野党の政権構想―野党連合政権の実現に向けた話し合いの開始をよびかけました。

 この間、れいわ新選組と、そして一昨日は、日本共産党・志位委員長と社民党の又市征治党首との党首会談が実現し、安倍政権を倒して政権交代を実現すること、そのための政策協議と総選挙での共闘を進めることが確認されました。

 来月の高知県知事選挙では、日本共産党高知県常任委員の松本けんじ氏を、立憲、国民、社民、新社会、そして連合も参加して野党統一候補とすることを確認し、勝利をめざしてたたかうことになりました。市民と野党の共闘は着実に前進しつつあります。

 そして党は、来年1月に第28回党大会を開きます。第28回党大会は、野党連合政権の実現を大目標にすえ、その仕事を支えうる強く大きな党づくりへの方針を明らかにする党大会になります。それは、日本共産党にとっても、日本の政治にとっても、まさに歴史的な意義をもつ大会となるでしょう。

 いま全党は「第28回党大会成功をめざす党勢拡大大運動」に取り組んでいます。党大会に向けて、党勢のうえでも後退から前進へと転換させ、「日本の政治の新しい時代」にふさわしく、党づくりでも新しい時代をひらこうと、全国で力強い奮闘と前進が始まっています。

 みなさん。安倍内閣は、10月1日に消費税10%を強行しました。この増税には始まった瞬間から全国で怒りの声が上がっています。日本共産党は、ただちに消費税減税・廃止を求める、新たなたたかいをよびかけ、多くの人々の共感をよんでいます。

 年金・介護・医療など社会保障の問題でも、9条改憲の問題でも、外交の問題でも、あらゆる面で安倍政治は行き詰まり、破たんに直面しています。

 きたるべき総選挙は、そうした安倍政権への国民の審判を下す絶好の機会です。しかも、総選挙は、国の進路とともに政権が直接的に争われる選挙です。きたるべき総選挙の目標は、第一に、市民と野党の共闘を大きく発展させ、野党連合政権に道をひらくことです。第二は、野党共闘の推進力となる日本共産党自身の躍進をかちとることです。

 今日のこの合葬追悼式は、全党が歴史的な第28回党大会にむけ、「党勢拡大大運動」を成功させ、その力で総選挙に勝利し、野党連合政権に道をひらこう―その熱い決意にみちたたたかいのまっただなかで開かれています。

 今日、合葬される189人の方々は、どの方も党綱領が示した未来への道―統一戦線の力で民主的政権をつくり、政治を変え、日本の未来をひらくという展望に揺るがぬ確信をもち、その実現のために、労苦をいとわず、苦難を乗り越えてたたかい、生涯を日本共産党員としてつらぬいてこられた方々です。新しい時代を見ずに、志半ばで亡くなられたことはまことに残念なことですが、それだけに残された私たちが、野党連合政権に道をひらくという、今日の任務をやりとげるために総力をつくすことが、今回合葬されるみなさんのご遺志に応える道だと確信します。私たち中央委員会は、みなさんとともに、その先頭にたって力の限りをつくす決意です。「全国常任活動家の墓」の墓前で、このことをお誓いいたします。

 最後に、合葬された故人と労苦をともにしつつ、励まし支えあってこられたご家族のみなさんのはかり知れないご苦労に、改めて感謝とお礼を申し上げます。ご遺族のみなさんが、悲しみを乗り越え、どうかお元気で過ごされることを心から願ってごあいさつといたします。


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