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2019年8月15日(木)

北陸新幹線

福井・京都の共産党議員ら延伸問題めぐり懇談

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(写真)北陸新幹線敦賀延伸工事などについて説明する佐藤・福井県議=9日、福井市

 福井県の日本共産党の佐藤正雄県議と「北陸新幹線福井延伸と在来線を考える会」は9日、北陸新幹線問題で党京都府議団などと福井市内で懇談しました。問題点の認識を共有し、運動の連携を図る方向性を確認しました。

 北陸新幹線は、2023年春の敦賀開業に向けて工事が進められています。敦賀開業と同時に北陸線特急は廃止され、並行在来線は第3セクター化されます。当初の計画が狂い、敦賀駅では全線乗り換えとなります。

 佐藤県議は、北陸新幹線建設に伴う過大な地方負担として建設費の3割負担を挙げ、特に北陸信越5県の県民1人当たり負担額の対比で福井県が突出していることを指摘して「福井は人口も財政規模も小さい」と述べ、在来線の3セク化の負担にも言及しました。環境問題では、工事により井戸や河川に水位低下が起こった問題や、ラムサール条約に登録の敦賀市内の湿地の地下水脈が破壊される恐れを指摘しました。

 その上で、国とJRの責任による特急存続を求めている運動を紹介し、自治体でも同様の動きが広がっていることを報告して、連携を呼びかけました。

 京都府議団などからは地下水脈や、国立公園など環境影響への懸念が示されました。

 成宮真理子府議は「工事が先に進んでいる福井と、ようやく、おおまかなルートが公表された京都と、段階はそれぞれ。先行して頑張っているところに学びながら、いっしょに運動していきたい」と述べました。


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