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2019年7月5日(金)

きょうの潮流

 4日、午前10時。あいにくの雨でしたが、日本共産党をはじめ野党3党がいっせいに第一声を上げた東京・新宿駅周辺は熱気を帯びていました。いよいよ、「安倍政治さよなら」の審判を下す参院選の幕開けです▼「希望と安心の日本を」。共産党の志位和夫委員長はこう訴え、「減らない年金」、消費税増税に頼らない「くらしに希望を 三つのプラン」、憲法9条を生かした平和外交―を掲げました▼もう一つは「誰もが尊厳を持ち、自分らしく生きられる」社会です。ジェンダー平等、多様な性を認め合う、あらゆるハラスメントの禁止。「政治は変わらない」と希望を失いかけている人に、ぜひ聞いてほしい▼一方、安倍晋三首相は前回に続き、福島県内で第一声を上げましたが、その空虚さに驚きました。福島産のモモを食べ、「風評被害の解消」を口にしたものの、復興の最大の阻害要因である原発には一言も触れませんでした。前日の党首討論では、ただ一人選択的夫婦別姓を否定し、醜態をさらしました▼唯一、際だったのが野党攻撃です。“共産党は自衛隊を違憲だと言い、ほかは合憲だと言う。野党はバラバラだ”と。野党共通政策でとうに解決済みの問題を蒸しかえし、野党共闘をいかに恐れているかを証明しました▼なかでも、首相が共産党に攻撃の矛先を絞りつつあることから、共産党の躍進が安倍政権の命運を左右するという構図もくっきりと。希望も尊厳も奪う安倍政権に代わる新しい日本へ―。明日をひらくときです。


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