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2019年6月15日(土)

きょうの潮流

 ハッピーに生きていける社会にしたい。お年寄りや外国人に親切な国でありますように。いろんな文化が共生できる社会に。自分らしくいられる世界にしたい▼英語のメッセージ入りのTシャツを着たモデルの女性たち。袖には自民党のロゴマーク。こんな世の中にしたいという思いを「#自民党2019」などをつけて投稿すると、このTシャツが当たる―▼講談社が発行する女性ファッション誌『ViVi』が、ウェブ版で掲載した自民党との広告企画が話題になっています。参院選を前に政権与党と若者向けの雑誌媒体が組んだ異例のキャンペーン。批判も次つぎに▼コラムニストの小田嶋隆さんは「あさましさ」を感じたといいます。政党が雑誌購読者に告知しているのが、党の政策や主張ではなくて、Tシャツのプレゼントであることは有権者への利益供与にあたるのではないか(「日経ビジネス」)▼元編集者は20代を甘く見てはいけないと疑問を呈します。「年金も期待できない、低賃金でジェンダーギャップ110位の国に生きる彼らは、私たち以上にこれからの日本を憂いている。思っている以上に国や社会自体に期待を持てない若者は多い」(「ハフポスト」)▼「Tシャツより年金がほしい」「モデルの理想と自民党のやっていることが真逆」。同誌の公式ツイッターには政権批判の投稿が相次いでいると。若者を取り込もうと、中身のないイメージ戦略を展開する与党。権力を使った情報操作や誘導は国を危うくするだけです。


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