しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年6月3日(月)

“彼女”は“私”だったかも

北谷殺害に抗議集会

沖縄 参加者、悲しみと怒り

デニー知事あいさつ

 沖縄県北谷町で米海兵隊所属の海軍兵が女性を殺害した事件に抗議する緊急追悼・抗議集会「『彼女』は『わたし』だったかもしれない…」が2日、同町で開かれ、450人が参加しました。人々は黒い服で悲しみと怒りの意思を示しました。


写真

(写真)米海軍所属の海兵隊員が女性を殺害した事件に抗議する緊急追悼・抗議集会で黙とうする参加者たち=2日、沖縄県北谷町

 リレートークに共感が広がりました。北谷町の女性は「二十歳の娘がいる。米軍の事件を耳にするたびに不安になる。普段の生活が安心できない。今の時代にあり得ない」と訴えました。

 保育所に米軍ヘリの部品が落下した緑ケ丘保育園保護者の女性は「被害女性に幼い子どもがいる。その子は眠れているだろうかと、同じ母として胸が締め付けられる」とし、「事件を回避できる場面は幾度もあったと思う。対策・対応をきちんと日本と米国は考えてほしい」と語りました。

 県女性団体連絡協議会(女団協)の与那嶺清子さんは「『綱紀粛正』という言葉はもういらない。基地撤去に力強く運動を展開し、平和の島を取り戻さないといけない」と呼びかけました。

 野国昌春町長は「被害者の残された子どものケアに取り組んでいく。平穏なくらしができるよう皆さんの先頭に立つ」と決意を述べました。

 玉城デニー知事があいさつし「基地負担による県民の犠牲は、絶対に許されない。そう米軍、日米両政府は理解すべきだ」と批判。「彼女(被害女性)は、自分の身内だったかも。自分ごととして国民の皆さんにはとらえていただきたい」と呼びかけました。

 「日米地位協定の抜本的見直し、基地の整理縮小、新辺野古基地建設阻止に不退転の決意で臨むことを、県民の生命、財産、尊厳と人権を守るべき知事として表明する」と語りました。


pageup