しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年5月12日(日)

「大阪都」構想

公明が住民投票に協力

維新が“刺客”で揺さぶり

 公明党大阪府本部の佐藤茂樹代表(衆院議員)は11日、大阪市内で記者会見し、大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想の是非を問う住民投票について「大阪府知事、大阪市長の任期中の実施に協力する」と表明しました。同日の幹部会合で確認しました。「都」構想の賛否について佐藤氏は「(『都』構想案を)より良い中身にする。前向きな議論をしたい」と述べました。

 公明党が容認した住民投票の実施時期は、吉村洋文知事(大阪維新の会政調会長)と松井一郎大阪市長(維新代表)の2023年春までの任期中。「都」構想は15年5月の住民投票で否決されていました。

 住民投票の実施には府市両議会の議決が必要です。維新はこれまで両議会で過半数に足りず、公明党の協力が必要でしたが、「慎重姿勢」の公明党と協議が決裂。維新は知事・大阪市長入れ替えダブル選を統一地方選前半戦との同日実施にし、知事・市長の座を獲得するとともに、府議会で過半数を得ましたが、市議会は過半数に2議席足りませんでした。

 維新は、公明党が現職の衆院議員をもつ関西の6選挙区(大阪府と兵庫県)に「維新はエース級のメンバーを準備できていると思う」(前維新代表の橋下徹元大阪市長、「産経」4日付)と“刺客”(対抗馬)擁立をにおわせ揺さぶり。「もし、これまで都構想に反対だった公明党が、都構想に賛成へと大きく舵(かじ)を切るのであれば、衆院議員選挙含め、公明党と全面対決する必要はない」(吉村知事、ツイッター)と「都」構想に賛成するよう公明党に迫っていました。


pageup