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2019年5月9日(木)

安倍改憲発議阻止

憲法審査会開くな

労組・市民ら呼びかけ

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(写真)プラカードを掲げてアピールする憲法集会参加者=3日、東京都江東区

 安倍内閣が執念をあらわにする9条改憲の阻止に向けて労働組合や市民団体などは、改憲発議がねらわれる「憲法審査会」の開催に反対する取り組みなどを広げています。

 9日には憲法審査会が開かれ、改憲の国民投票にかかわる政党CM規制に関して、民放連の意見聴取が行われる予定です。与党などはこれに続いて、改憲手続き法改定案の採決をねらっていますが、市民や野党は与党の改定案ですむ問題ではないと批判しています。

 さらに与党は審査会での自民党改憲案の提示に向けて、「ワイルドに進めていかなければならない」(萩生田光一幹事長代行)として改憲論議を強行しようとねらっています。

 安倍首相(自民党総裁)は、3日の改憲推進派集会にビデオメッセージを寄せ、2020年を目標とする自身の新憲法施行について「今もその気持ちに変わりはない」と述べ、改憲への執念を改めて示しました。

 これに対し、市民や野党は、憲法を守るべき首相が改憲をあおることは許されず、9条に自衛隊を書き込むことで、戦争放棄・戦力不保持の条項が死文化し、無制限の武力行使に道を開くと批判。3日の憲法記念日に全国各地で安倍9条改憲に反対する集会やパレードが行われました。

 東京都江東区で開かれた改憲発議阻止を掲げる5・3憲法集会には、過去最高となる6万5千人が参加。「市民と野党の共同の力で今国会での改憲発議を阻止し、参院選で改憲勢力を打ち倒そう」(高田健・総がかり行動実行委員会共同代表)と呼びかけました。

 集会で行動提起した福山真劫・同共同代表は、安倍9条改憲阻止の「3000万人署名」をはじめ、9日と19日に開く連続した国会議員会館前行動の取り組みなどを訴えました。

3千万人署名 職場・地域で

 「3000万人署名」は各地で憲法記念日を節に取り組みが広がっています。東京の小平・平和共同センターでは、目標1万5000人を集めきり、新たに2万人を目標に掲げて取り組んでいます。

 憲法共同センターに参加する全労連は、5月~6月を「憲法闘争強化月間」と位置づけ、「職場・地域で3000万人署名を旺盛(おうせい)に展開し、『安倍9条改憲』を必ず止めよう」(アピール)と訴え。署名の早期達成を軸に、すべての職場・地域で憲法を守り生かす運動を呼びかけています。

 (1)審査会を開かせない(2)改憲発議をさせない(3)参院選で改憲派の3分の2の議席獲得を許さない―ことが「改憲を阻む最大の保障」だと強調。▽全組合員参加の運動で「3000万人署名」の目標を早期に達成する▽9日を「全労連500カ所宣伝行動日」とするなど、旺盛な宣伝行動で「憲法の風」を職場・地域に吹かせる▽国会議員への要請ファクス送付や地元事務所への訪問―を呼びかけています。

きょう議員会館前行動

 衆院憲法審査会が開かれる9日、「市民の対抗アクション」を起こそうと、「安倍9条改憲NO!憲法審査会に自民党改憲案を『提示』させるな!5・9国会議員会館前行動」が同日午後6時半から、衆院第2議員会館前を中心に行われます。戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会と、安倍9条改憲NO!全国市民アクションの共催です。

 野党各党の憲法審査会委員があいさつし、市民団体の代表が発言します。


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