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2019年5月6日(月)

きょうの潮流

 「直及勝負」。誤字ではありません。国会追及と直球勝負をかけた造語。たつみコータロー参院議員(大阪選挙区)の近著のタイトルです▼筆者も一気に読んでしまいました。面白い。サブタイトルにある「森友事件の700日の記録」やコンビニ問題追及が生々しく、核心をつく記録となっているからだけではありません。たつみコータローという政治家の思いがにじみ出ている▼「最近はコンビニとゴミのことばっかり考えてます」。ゴミとは森友学園問題のこと。国有地が8億円も値引きされ学園に売却されたのは地中深くから大量のゴミが出たから。ほんとうなのか。空港ロビーで資料の読み込みに没入し飛行機に搭乗しそこない、妻の誕生日を忘れるという大失態も▼なぜこだわったのか。たつみ氏は国家の私物化が許せないという。最高権力者である安倍首相の妻が肩入れした学園に国民の財産が格安で売られ、それを隠ぺいするために公文書を改ざんする。自殺者まで出たのに、トップは責任をとらない▼いまや社会インフラとなっているコンビニの闇。オーナーに負担を強い本部が大もうけする「コンビニ会計」のカラクリを国会で暴露し、大反響を呼んだのも徹底した調査によるもの▼政治家としての原点は7000件の生活相談です。「格差と貧困は100%政治がつくりだした」。政治をただすために「もっと走れコータロー」と出版記念会に再選を願う森友追及関係者、コンビニ店主ら多彩な顔ぶれが集ったのもうなずけます。


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