しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年4月27日(土)

生活保護削減 根拠ない

“物価偽装”を追及

衆院厚労委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は24日の衆院厚労委員会で、生活保護の生活扶助額を2013年8月から15年4月までに総額670億円も削減されたのは、算式の違ったものを比較することによって消費者物価指数(生活扶助相当CPI)の大きな下落という「物価偽装」をつくりだしたためだと追及しました。総務省の佐伯修司統計調査部長は「一般論で算式が違うものを比較するのは適切でない」と認めました。

 高橋氏は、10年以前と以後では物価の算定方式が違っていたと指摘。08年から10年まで使われていた計算式(パーシェ方式)と、10年以後に使われた計算式(ラスパイレス方式)では物価指数が相違することは「統計上よく知られている」と強調しました。

 高橋氏は「厚労省は2008年の物価指数を104・5とし、2011年を99・5として、物価がマイナス4・78%と急降下の数字が出てきた」と述べ、「違う計算式を比較しては駄目だ。低く出ることが分かっていながらやったとしか思えない」と批判しました。


pageup