2019年4月27日(土)
新基地土砂搬出を批判
沖縄県知事「民主主義踏みにじる」
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沖縄県の玉城デニー知事は26日、県庁での定例会見で、政府が25日に同県内の本部港塩川地区から名護市辺野古の米軍新基地建設に用いる埋め立て土砂を搬出したことについて「民主主義を踏みにじるものだ」と批判しました。
デニー知事は、同新基地建設に反対する「オール沖縄」の屋良朝博氏が衆院沖縄3区補選に勝利したことを示し、「辺野古移設(新基地建設)に容認か反対か争点を明確にし、反対の候補(屋良氏)が勝利した。政府がその民意をいっさい無視し、工事を強行している」と強調しました。
デニー知事は全国民に向けて、「沖縄で起きていることをご自分のこととしてとらえ、辺野古で起きていることと、民主主義国家であることを重ねて深く考えていただきたい」と訴えました。
政府には「対話で解決を求める民主主義のあるべき問題解決のプロセスに、しっかり向き合っていただきたい」と求めました。
同県北谷(ちゃたん)町で起きた米海軍兵による女性殺害事件に関連してデニー知事は、基地の外の米軍関係者の居住実態について米軍や日本政府に照会しても情報提供がないことに言及し「県民の安心・安全を守るために適切に提供を強く求める」と述べました。