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2019年3月29日(金)

工期 4年9カ月以上

辺野古の軟弱地盤改良 赤嶺氏指摘

衆院安保委

写真

(写真)質問する赤嶺政賢議員=28日、衆院安保委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は28日の衆院安全保障委員会で、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う軟弱地盤の改良工事に関し、工期を「3年8カ月」とした防衛省の見解よりも延びると指摘し、土砂投入を強行する政府の姿勢を批判しました。

 赤嶺氏は、防衛省が15日に公表した「地盤に係る設計・施工の検討結果報告書」によれば、海上の地盤改良を3年8カ月、その後陸上部分を1年1カ月かけて行い、全体で4年9カ月の工期を見込んでいると指摘。防衛省の鈴木敦夫整備計画局長は「(陸上工事は海上工事に)続けて書いてある」と認めました。

 赤嶺氏は、同報告書に記載された地盤改良の工程表では、工事予定の4カ所で、軟弱地盤に砂杭(すなぐい)を打ち込むサンドコンパンクションパイル(SCP)船11隻を同時に使用することになっていると指摘。国内で使用可能なSCP船が計15隻しかないことを明らかにし、「国内外でさまざまな需要がある中で船舶を確保できるのか。できなければ工期はさらに延びる」と追及しました。

 鈴木氏は「対応可能」と述べましたが、具体的な根拠は示しませんでした。

 赤嶺氏は「地盤改良工事に約5年、埋め立て工事に5年、提供手続きなどに3年、工事全体で13年はかかる。沖縄県の試算通りだ」と指摘。岩屋毅防衛相は「これから詳細な設計に入る。創意工夫で短縮は可能」などと繰り返しました。


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