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2019年3月25日(月)

障害福祉サービス切るな

倉林氏 「介護保険優先」廃止を

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(写真)倉林明子議員

 日本共産党の倉林明子議員は20日の参院厚生労働委員会で、高齢障害者の介護保険優先原則を盾に、介護保険を申請しないからと、障害者が尊厳をもって生きるための福祉サービスを打ち切ってはならないと迫りました。

 重度の障害がある浅田達雄さんは、介護保険を申請しなかったとして、岡山市が65歳になった途端にすべての障害福祉サービスを打ち切ったのは違法だと提訴し、全面勝訴しました。倉林氏は「判決が確定した以上、介護保険申請をしない障害者の福祉サービスを打ち切ることは違法であり、やってはならないと通知すべきだ」と迫りました。

 根本匠厚労相は、保険優先を繰り返し強調し、「申請しない障害者には理由を聞き取り、継続して理解が得られるよう働きかけることが必要」だなどと答弁。新たな通知については拒否しました。

 倉林氏は、地方自治体が障害福祉サービスの支給を制限する背景には、介護保険対象となる65歳以上の障害者に対する国庫負担規準額が大幅に減額されている問題があると指摘し、是正を要求。さらに、「介護保険優先原則は障害者に年齢による差別を持ち込むものだ」と批判し廃止を求めました。


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