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2019年3月20日(水)

日高本線廃止するな

山添議員 国はJR北に指導を

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(写真)質問する山添拓議員=12日、参院国交委

 日本共産党の山添拓議員は12日の参院国土交通委員会で、JR北海道が巨額赤字が必至の北海道新幹線の札幌延伸を進める一方、2015年の高波被害で不通が続く日高本線の廃止を狙っているとして、国に政策の転換と指導を求めました。

 山添氏は、北陸新幹線や九州新幹線(長崎ルート)の事業費が労務単価上昇などの影響で計3541億円も増加したと指摘。北海道新幹線の青森・函館間(16年開業)の需要予測=1日7200人に対し、17年度の輸送実績は4510人にすぎず、同年度の赤字額は100億円に上っている事実を示し、巨額赤字の新幹線を抱える同社に経営改善を求めればローカル線廃止を加速させると批判しました。

 山添氏は、日高本線の長期不通で漁業にも支障が出ているとして復旧への指導を要求。石井国交相は、被害拡大防止の責務はJR北にあると認め、「応急対策工事等を指導していく」と約束しました。

 しかし同社は、不通区間(鵡川―様似間)廃止への沿線7町の合意を条件に護岸復旧に着手するとの態度です。

 山添氏は「護岸復旧と引き換えに沿線自治体に廃止を迫るなど許されない」と批判し、「地元で鉄路維持という協議結果がまとまれば尊重するのか」と質問。蒲生篤実鉄道局長は「地元の意思を尊重していきたい」と答えました。


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