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2019年3月19日(火)

きょうの潮流

 どうか救ってやってくださいませんか。おねがいです。おたのみします―。寄せられた手紙には、娘の身の上を案じる思いが切々とつづられていました▼コンビニのことを取り上げた本欄を読んだ87歳の女性から。ひとりで店を経営する娘は、眠る時間もまともにとれないほどの過重労働。次々と催しもあり、売り上げに追われる日々。自分の生活はボロボロで、いつ倒れてもおかしくない状態だと▼終夜営業が当たり前になっているコンビニの働かせ方が社会問題化しています。身も心も限界に達している店主らが団体交渉に応じるよう本部に要求。全国フランチャイズチェーン加盟店協会の事務局長も「休みなく働くなんて残酷で非人間的。本部は休みなのに、加盟店にだけ『24時間365日働け』と強制している」と本紙に▼直近の世論調査をみても、24時間営業を見直すべきが8割にものぼり、国民のなかにも改善を求める声がひろがっています。最大手のセブン―イレブンが短縮の実験を始める方針を示し、時短営業の店主に契約を解いたり違約金を求めたりしないと伝える動きも▼しかし問題の解決はこれからです。日本共産党の辰巳孝太郎参院議員が再三追及しているように、本部がオーナーたちを奴隷のように搾取し、莫大(ばくだい)な利益を上げている仕組みを変えないかぎりは▼先の手紙は、血も涙もない本部のやり方や体質を告発し、改めるべきだと訴えています。「もっと人間としての存在を認めるくらしができる社会」を強く願って。


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