2019年2月28日(木)
嘉手納降下訓練 抗議
沖縄副知事 “日米合意順守を”
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沖縄県の米軍嘉手納基地で、米軍のパラシュート降下訓練が相次いでいる問題で27日、謝花喜一郎副知事は沖縄防衛局の田中利則局長と外務省の川村裕沖縄担当大使を県庁に呼び抗議しました。嘉手納基地では今年、1月23日、2月21日に同訓練が行われています。
同訓練では、1965年、パラシュート降下させたトレーラーが女児を死亡させ、県民から強い批判の声があがりました。96年の沖縄に関する日米特別行動委員会(SACO)合意で、日米両政府は同訓練を伊江島補助飛行場へ集約することで合意。しかしその後も嘉手納基地で行われ、2007年には「嘉手納基地を例外的な場合に限って使用」と、嘉手納基地使用の「例外」を追認する追加合意を交わしています。嘉手納基地での同訓練はSACO合意後、11回。うち07年「例外」合意以降9回です。
謝花副知事は「米軍が一昨年、嘉手納基地で訓練した時は、伊江島での気象を理由にあげた。しかし実際は訓練できない状況ではなかった。今回はどうか」と質問。田中局長は「当日の伊江島は曇り、波はそれほど高いという報告は受けてない」と語りました。謝花副知事は「運用が米側に委ねられ、『例外』がなし崩しになっている」と抗議しました。
田中局長と川村大使は引き続き米側にSACO合意の順守を求める考えを示しました。