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2019年1月20日(日)

若者ら「投票したい」

宜野湾市役所前 元山さん激励次々

沖縄

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(写真)記者団の取材に応じる「辺野古」県民投票の会の元山代表=18日、沖縄県宜野湾市役所前

 米軍辺野古新基地建設(沖縄県名護市辺野古)の埋め立ての賛否を問う県民投票に参加しない方針の5市長に抗議し、「辺野古」県民投票の会の元山仁士郎代表(27)が15日から19日午後まで、約100時間にわたって宜野湾市役所前でハンガーストライキを行いました。

 ストライキ4日目の18日夜も、大勢が市役所前に設置されたテントを訪れ、元山氏を激励しました。「当たり前のはずの投票権がなぜ奪われるのか」(宜野湾市の会社員の男性=60=)―。これが共通の思いです。高校生や大学生、若者も目立ち、世代を超えた支持が広がります。

 沖縄市の高校生(17)は「同じ沖縄県民なのに、投票できる人と、できない人が生まれるのはなぜ?」と問います。「県民の権利を市長や議会がなくしてしまい、意思を示すことができないまま辺野古の海が埋め立てられていく。納得できません」

 琉球大学生(20)は、県民投票に反対する市長や市議が「賛否2択では多様な民意が反映できない」との主張に疑問を持ちます。

 「投票に行くか決めるのは私たち。私たちに問わないで、だれの民意を『多様な民意』というの? 市民の投票権で選ばれたあなたたち(県民投票反対の市長や市議)に邪魔されるのはおかしい」と言います。

 「対話の意思がまったくない人たち」と5市長や県民投票反対の市議を評するのは、沖縄市の保育士(35)です。

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(写真)ハンガーストライキを行う「辺野古」県民投票の会の元山代表の激励に訪れた人たち=18日、沖縄県宜野湾市役所前

 「『県民投票をやれば普天間基地が固定化する』と、あの人たちは言う。要は“辺野古”容認なのよ。だったら“辺野古埋め立て賛成にマル”の運動をすればいいのに、勝てそうにないから、県民投票自体をつぶしてしまおうという考え。“二者択一は乱暴だ”みたいにいうけど、“辺野古唯一”で対話拒否のあなたたちの方がよっぽど乱暴よ」

 元山氏は18日夜の記者団の取材に対して、「私がハンガーストライキまで至った責任を受け止めてほしい。あの人たちも口では“若者の政治参加”を言う。でも、いざとなったらつぶしにかかる。あまりに理不尽です」と訴えました。

ハンストが終了

 19日午後4時57分、ハンガーストライキは、ドクターストップにより終了しました。元山氏は、血圧が急激に下がり、入院のために車で病院に向かいました。


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