2018年10月31日(水)
「憲法改正について検討・主張することを禁止する趣旨ではない」
改憲議論呼びかけ 「禁止されぬ」安倍首相強弁
衆参本会議
安倍晋三首相は30日、衆参両院の本会議で、国会に対して憲法改定の具体的な議論を呼びかけた所信表明演説について、「国会議員の中から指名された内閣総理大臣が、憲法に関する事柄を含めて国会に議論を呼びかけることは禁じられているものではなく、三権分立の趣旨に反しない」と述べました。衆院本会議で日本共産党の志位和夫委員長と参院本会議での立憲民主党の吉川沙織議員の代表質問への答弁です。
安倍首相は、憲法尊重・擁護義務を定めた99条についても「憲法改正について検討・主張することを禁止する趣旨ではない」と強弁しました。
憲法は、99条で国務大臣、国会議員らに対し「この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と規定。憲法改正については、96条で、国会が発議し、国民投票を行い、国民の承認を経たときは、天皇が公布すると定めています。