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2018年9月13日(木)

デニー候補に期待

元公明党副委員長・元運輸大臣 二見伸明さん

沖縄の創価学会員にいいたい

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 翁長雄志さんが急逝された時、後継者は玉城デニー君しかいないと直観的に思いました。しかし、デニー君は自由党の幹事長で、2人しかいない同党衆院議員の1人です。現実的には、まず無理だとあきらめていました。だけど、翁長さんがあそこまでデニー君を信頼しているとは知らなかった。

 広島の豪雨災害(2014年)の後、衆院予算委員会で災害対策の質問をするデニー君をたまたま見ました。

 大声で政府を追及するのではなく、“ここはこういうふうにやれば”と提案していました。被災地にとっては、政府糾弾の大演説よりも政策提言の方がありがたい。この人は被災者の立場でやっていると見直しました。

 知事候補による5日の公開討論でも、デニー君は実に堂々としていて話も論理的。勝てる候補だと感心しました。

相手が新基地容認

 会場が「おーっ」とどよめいたのは、相手が事実上、辺野古への新基地建設を容認した場面でした。去年2月に衆院の地方公聴会で「辺野古が唯一の解決策」という日米両政府の方針を「否定はできない」と述べていた事実をデニー君に突きつけられて、逃げ切れず、相手は「基地は国が決める」と本音をもらしてしまった。

 自民党と公明党は組織票を固めることに専念して、期日前投票に総力をあげるでしょう。私も随分、選挙の指揮をとってきたから、よく分かる。昔は不在者投票といって「連れ出しで選挙の票が固まる。10人連れ出せば10人とも入れてくれる。連れ出し活動で決まっちゃうよ」と、さんざっぱら言ってきました。

 期日前投票に連れていかれても、相手の名前を書かないようなムードを島全体につくらないといけない。日常の会話の中で政策をしっかり語ることが大事です。

 沖縄の学会員にいいたい。創価学会の理念と自民党の候補を応援することに矛盾を感じないかと。自民党の候補を応援することは、沖縄を半永久的にアメリカの軍事基地にするということ。それでいいのかと。

公明は原点を放棄

 学会員に向けた私のツイッター(「平和な島沖縄に保守も革新もない」8月9日付、「今の公明は立党の原点を放棄した」9月1日付など)には、予想以上のリツイートがありました。学会員は一生懸命応援すれば功徳があると思っているだろうけど、選挙運動は仏道修行じゃない。ましてや、辺野古に半永久的な軍事基地を造ろうという候補者を応援してご利益があるはずないじゃないか。自分の頭でちゃんと判断してほしい。自由で平等で平和な沖縄をつくることこそ、仏法に合致するというものです。


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