2018年9月3日(月)
公文書改ざん許さない
全国オンブズマン大会閉幕
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新潟市で行われた「第25回全国市民オンブズマン新潟大会」は2日、政府に公文書の正しい作成と保存を求める決議「情報を市民の手に取り戻そう」などを採択し、閉幕しました。
決議は、公文書の隠ぺいや改ざんに市民の批判が起こり、政府が公文書管理制度の改正に言及したことについて「市民の批判を逸(そ)らすだけのものとならないよう、注視しなければならない」と強調。政府に対して公文書管理法の改正を求め、▽Eメールを含む行政内部の文書の作成と保存の責任を明確にすること▽組織共用文書の要件の撤廃を含む公文書の定義規定の抜本的見直し▽文書隠しを許さず、誰もが政府情報に容易にアクセスできる制度の実現―を求めています。
大会2日目のこの日は、「共謀罪と公安警察」「情報公開セミナー」「政務活動費と海外視察」の三つの分科会で参加者が討論しました。
共謀罪の分科会では警察ジャーナリストの原田宏二氏が、公安警察の歴史と実態について講演。「これまで公安がひそかに行っていた市民の監視活動が、共謀罪成立によって法的根拠を得て堂々とできるようになった」と解説しました。
東京市民オンブズマン・明るい警察を実現する全国ネットワークの清水勉弁護士は「オンブズマンとして情報公開条例を使い、公安の活動をチェックしよう」と提起しました。