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2018年8月7日(火)

きょうの潮流

 雲ひとつない青空と強烈な暑さ。ミン、ミンと鳴くセミの声が耳に残る6日の広島▼平和公園近くにある広島県立第一高等女学校(現・皆実(みなみ)高)の追憶之碑の前で行われた原爆犠牲者追悼式に、10人近くの高齢女性が集いました。神奈川県原爆被災者の会前会長の中村雄子さんが呼びかけた当時2年の級友です。「86歳になったけど、子どものままで命を失った友だちのことを忘れてはいけない」と中村さん▼73年前のあの日、建物を壊して防火帯をつくる作業に動員された1年生223人は被爆し、亡くなりました▼2年生は学校ではなく、飛行機の部品工場で被爆。中村さんの左腕はガラス片でえぐられた傷が。「私たちはあの頃、国のためにといわれ、着たいものも着れずに、やりたいこともやれずに懸命に生きた。なのに、たった12、13歳で、未来が奪われた。戦争と核兵器は絶対に許せない」と。広島市平和記念式典のあいさつで「核兵器禁止条約の“き”の字も言わない安倍さんは世界に恥ずかしい。唯一の戦争被爆国の首相といえない」▼核兵器を「悪魔の兵器」と断じ禁止する世界の流れは後戻りしません。共闘の時代、国民的な共同という新しいステージに立った原水爆禁止2018年世界大会。若い人が目立ち、高校生が訴えました。「私たちの声で日本を変える。世界は変わる」▼核保有国とその同盟国での運動が決定的。ヒバクシャ国際署名と安倍政権を倒す9条改憲ノーのたたかいを合流させ、共同・共闘の前進を誓う夏です。


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