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2018年7月28日(土)

「絶対あきらめない」 ゲート前

辺野古承認撤回表明に歓喜

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(写真)翁長知事の表明を歓迎して「沖縄を返せ」を歌う県民ら=27日、沖縄県名護市辺野古

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐって翁長雄志知事が前知事による埋め立て承認の撤回を表明した27日午前、辺野古ゲート前の座り込みテントで知事会見のインターネット中継を視聴した市民は「待ちに待った決断だ」とガッツポーズやバンザイをして喜びました。「翁長知事がんばれ」の声も上がりました。

 ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「今日は新たなたたかいの第一歩。国は知事の権限を奪うことができない。県知事選で翁長さんを勝たせることが、たたかいの勝利につながる。翁長知事を先頭に、これからも頑張ろう」と訴えました。

 沖縄県統一連の瀬長和男事務局長は「翁長知事の表明を心から歓迎します。県民のあきらめない姿勢が知事の支えになる。道理は県の側にあり、知事の権限で工事は必ず止まる」と強調。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「いよいよ大きな局面に立った。基地建設を止めるたたかいに総決起しよう」と団結を呼びかけました。

 週に5日、ゲート前の抗議行動に参加する北中城村の男性(73)は「私たちと知事の思いが通じていることを実感し、『よし、頑張ろう』という気持ちになった。絶対にあきらめない」と決意を新たにしました。

 一方、沖縄防衛局は知事の表明後も工事用ゲートからの資機材搬入、海上での護岸工事、本部港・塩川地区(本部町)での運搬船への土砂の積み込みを継続。ゲート内にはダンプカーなど過去最多の490台が入りました。

 ゲート前で「海を壊すな」と抗議した女性(76)=那覇市=は「翁長知事は撤回を表明したのに国が工事を強行することは許せない。どこまで沖縄の民意を踏みつけるのか」と怒りをぶつけました。


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