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2018年7月19日(木)

政治変える三つのチェンジ

志位委員長が甲府で訴え

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(写真)訴える(左から)志位、しいば、宮内の各氏=18日、甲府市

 日本共産党山梨県委員会は18日、甲府市に志位和夫委員長を迎え、街頭演説会を開きました。会場の甲府駅北口広場は猛暑のなか聴衆が幾重にも広がり、来年の参院選、統一地方選での党躍進に向けた志位氏の熱い訴えの節々で大きな歓声が飛びました。

 しいば寿幸参院比例予定候補、宮内げん参院山梨選挙区予定候補、こごし智子県議、すがの幹子県議予定候補が必勝への熱い決意を表明しました。

 志位氏は、歴史上かつてない異常国会のたたかいにふれながら、「日本の政治を大本から変える三つのチェンジ」を訴えました。

 第一は、ウソのない正直な政治をつくることです。志位氏は、公文書の改ざん・隠ぺい、虚偽答弁といった異常事態の根源には、安保法制=戦争法強行による立憲主義破壊と憲法解釈の改ざんにあると告発。「安保法制強行は国民を危険にさらし、底なしの政治モラルの崩壊につながった」と述べ、安保法制を廃止し、ウソのない正直な政治を取り戻そうと呼びかけました。

 第二は、1%の富裕層と大企業のための政治から、99%のための政治に切り替えることです。安倍政権が強行した過労死を促進する「残業代ゼロ制度」を廃止する新たなたたかいを呼びかけた志位氏。「使い捨て」労働を主導してきた財界の当事者でさえ「間違っていた」と認める破綻の道を、その自覚なしに暴走する安倍政権に経済のかじ取りをまかせるわけにはいかないとして、「財界中心から国民のくらし中心に経済政策の大転換を」と訴えました。

 第三は、「戦争する国」づくりをやめ、9条にもとづく平和外交で世界に貢献する日本を、という点です。

 志位氏は、朝鮮半島で起きている平和の激動について、「根本で働いている力は戦争に反対し、平和を求める各国民衆の力だ」と強調。いま日本に求められているのは、平和の激動に逆らう安倍政権による「戦争する国づくり」ではなく、「北東アジアに平和体制を構築するための9条をもつ国にふさわしい外交的イニシアチブだ」と力説しました。

 「なぜ安倍政権はあんなひどいことを繰り返しても倒れないのか」と問いかけた志位氏は、安倍政権がこの5年半で権力を維持してきた方法について、(1)次々に目先を変え国民に自分たちの悪事を忘れさせる(2)「数の力」で強権を振るい国民に諦めさせる(3)国民の中にさまざまな分断と対立を持ち込む―ことを指摘。「だからこの政権を倒す方法は、『悪事を忘れずに選挙で審判をくだす』『諦めないでたたかいを持続させる』『立場の違いを超えて連帯する』こと」だと熱く訴えました。

 最後に志位氏は、参院選で市民と野党の「本気の共闘」への発展で32の1人区で勝利をめざし、比例で「850万票、15%以上」を獲得し、共産党躍進の大波をつくりだそうと訴え。統一地方選では、定数9の甲府で初めて2議席獲得に挑戦する県議選で、「中学校3年までの障害児の医療費無料を復活させるなど1人でも県政を動かしてきた党の議席が2議席になれば何倍もの力を発揮する」と述べ、躍進を訴えました。


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