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2018年7月7日(土)

事件話してほしかった

地下鉄サリン 遺族が会見

 松本智津夫死刑囚らの死刑執行を受け、地下鉄サリン事件被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん(71)は6日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見しました。

 事件現場の駅の助役だった夫を奪われた高橋さんは、「松本死刑囚の執行は当然と思っていたので、その時が今日だったということ。涙はありません」と淡々と受け止めを語りました。一方、元実行犯らについては「今後のテロ防止で彼らにはもっと(事件のことを)話してもらいたかった。それができなくなったと心残りがあります」とのべました。

 事件の風化を問われ、「(死刑執行が区切りで)事件のニュースが減り、人々が思い出す機会が少なくなるのは仕方ないけれど、人生を狂わされた者として、これが繰り返されたらいけないという思いがある。そういう啓発として(メディア報道などに)生かされてほしい」と話しました。

 ともに会見に臨んだオウム真理教犯罪被害者支援機構副理事長の中村裕二弁護士は、坂本堤弁護士一家殺害事件について聞かれ、「坂本弁護士とは一緒に司法修習をした仲でした。坂本さんがオウムから救出したかった子どもたちも今回の執行された中に含まれ、救出の機会が永久に失われてしまった。その意味でも首謀者の松本死刑囚の罪は大変重い」と強調。アレフなどのオウム後継団体で松本死刑囚を今も信奉する人たちに「この現実を直視し早くその集団から抜けてもらいたい」とのべたほか、「被害者遺族も高齢化が進んでおり、アレフに一刻も早く損害賠償を履行させないといけない」と力を込めました。


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